Kubernetesの基本から実践までを網羅的に解説していて、初心者から中級者まで幅広い層に役立つ内容です。基本概念を丁寧に説明しつつ、運用や監視ツールの活用といった実務に直結する内容も充実しており、学びながらすぐに実践できる点が魅力です。
ただし、この第2版が出版されたのは5年前。Kubernetesの進化が早いことを考えると、最新機能やベストプラクティスに関しては補足が必要な場面もありま...
本が発行された時点で実践的な知識を提供しているので仕方がないのだが、もはや実践的とは呼べないような知識の割合が高いように思えた
また、ある程度スケールしないとコストメリットが得られないプラクティスについて詳細に掲載されていて、まるでK8sをとても鈍重なアプリケーションかのように感じさせてしまう節があり、適切でないと思った
以下説明に出てきたソフトウェアでよかったものとイマイチだったものを挙げる
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「Classicな構成のJavaアプリ」を「コンテナ化」して「AWS EKS」に載せ「安定させる」ことを実践する本
勘所は似ているので、ECSを選択する前にこの本を読むことを強く推奨する
題材的にJavaを知っている人にはおすすめ
主に実務観点からK8sについて言及した本
周辺ツールの情報は2019年時点のものになるのでksonnetなど死んでいるものも多いが、とにかく満遍なくツールを挙げてくれているので生き残っているものも多く、引き出しが増える
K8sそのものの運用を考え始めると辛くなるので、実運用の上ではマネージドK8sツールを使うことが強く推奨されていて、考えが改まった
K8sの基本的なコンポーネントが効率よく紹介されている書籍
主にアプリケーション側で受けられる恩恵についてはこの本を読めばわかる印象
APIのバージョンなどの情報は若干古いものの、現時点で使えなくなっているものはほとんどなく、手早く全体像を掴める名著だと思う
ページ数に対して若干割高に思えるが、情報密度や効率を考えれば悪くない選択肢
K8sの辞書
最新の情報は載っていないものの、執筆時点でBetaやAlphaだった機能が現在Stableになっているものも多く、全然知識として使えてとても有用、まさに完全ガイド
また、説明をわかりやすくするために強引にカテゴライズされている節も否めないものの、K8sの公式Docを読むだけでは散らかりがちな知識が整理されている他、周辺ツールもいい感じに紹介されている